奇々怪々トイレ事件
トイレいこー!と思ってドアノブガシャーやったら鍵閉まってた
という事実と
今、私は家に一人
という事実。
ンンンンン?これはもしかしてもしかしてもしかして
「知らんおっさんが私ん家のトイレでう○こしとるー!?!?!?」
いやいやいやそんなわけなかろうよでもでもでもやっぱりもしかして
「知らんおっさんが私ん家のトイレでう○こしとるー!?!?!?」
待って落ち着いて鍵閉まってるしおっさん入ってこれないでしょいやいやいやでもやっぱりもしかすると
「知らんおっさんが私ん家のトイレでう○こしとるー!?!?!?!?」
恐怖のあまりもうどうしたらいいかわかんなくて、とりあえず鍵だけ持って外に飛び出した。
午前2時。外は-4℃。
うっすいワンピースにサンダルという軽装備の私にめっちゃ冷気が突き刺さる。
でもお家には帰れない。
だってトイレって言ったらもうそこは安寧の地であって、マイモストフェイバリットプレイス -聖域- 。
そこに侵攻されたということは、もうあの部屋は私の家ではないのだ。おっさんズハウスなのだ。
とりあえず一文無しで彼氏のバイト先のコンビニに駆け込んで
「おっさんがおっさんがアワワワワ」
と事情を説明したところ、
「鍵閉めたままドア閉めちゃっただけでしょー帰りなー」
とのこと。
わかったよーと言いつつやっぱり怖くてnon-noを立ち読みして時間を潰す。
「あ、イヴ・サンローランのリップ新作出たんだぁ、ほしー♡」
なんて思ってたら、なんだか急に怒りが湧いてきた。
なぁーにがイヴ・サンローランじゃ。
今私はトイレに行くっていう人間にとっていっちゃん大事な権利を侵害されてる。
リップなんてメンソレータムでええ!トイレ行きたい!!!
打倒、おっさん。
私はnon-noをそっと棚に戻して、コンビニを後にした。
いつものあの音楽が背中を押してくれた気がした。
そりゃあおっさんにもトイレ行く権利はあるよ。
でもこの社会の構成員である限り、どこでもかしこでもトイレ行っていいわけじゃない。
公共の福祉に反しない限りでしかトイレには行けないんだよ。
これは戦いだ!聖戦だ!と、包丁を握りしめながら 10円玉で鍵カチャカチャやる(彼氏に教えてもらった)。
ついに、door of the toilet が開かれた。
時は来たのだ。
あたいゼッタイ負けない!!!!
うん、ふつーに誰もいなかったわ。
べ、別に怖がってねーし