自分の生き方、マジで1mmも考えてなかった話
昨日のテストが、全然できなかった。
おそらく落第はしてないし(してないよね?)、私より点数が低い人も多くいるだろう。
それでも、自分で予想していたよりはるかに出来の悪い自分に驚き、悲しくなってしまった。
プライドが高くて、負けず嫌いで、完璧主義。
そんな性格のおかげで、今まで受験や各種試験の類はギリギリになることもなくすんなり乗り越えてきた。
だからこそ今回のテストはもうウワーーーーッッッてパニックになって逃げ出したいくらい辛かった。
終わったあとは、そこそこ勉強してきた日々を思い出してさらに辛さマシマシになった。「あ、私ってたぶん結構頭わるいな。」と。
そういうわけで、昨夜はずっと落ち込んでいた。
いまかいまかと待ち望んでいた金曜の夜なのに、全然清々しくもなんともなくて、しかもお金も持ってなくて、のり弁を貪り食った。
それから最悪の気分で眠りにつき、起きてからは朦朧とした頭でバチェロレッテを朝から見倒したらお昼になっちまっていたので、メイクをすることにした。
「どんなに落ち込んでもすっぴんでは外に出ないのは私らしいな」と思いながら、いつもの手順で顔を仕上げていく。何百回も何千回もやっても楽しい、毎日同じようなルーティーン。
最後に、ビューラーでしっかり上がったまつげを見たら、不思議と驚くくらいの元気が出た。
朝暗がりの中でするメイクとは違って、かんかん照りの真昼間に太陽光を浴びながらするメイクは、目蓋に載せたお気に入りのアイシャドウがきらきら光って綺麗だった。眩しさに照らされていつもより目立つにきびですら、なんだか愛おしくて仕方がなかった。
まだ私の中に、好きになれる部分がたくさんあった。頭が良いか悪いかなんてあんまり関係がなかった。メイクとお洋服と彼氏が大好きで、暇さえあればNetflixばっかり見て過ごす私が、十分に可愛かった。
今まで、「どんな自分になりたいか」なんて考えたことがなかった。
小さい頃から常に目の前に課題があったので、自然とその課題をできる限り完璧にこなすことに徹するようになっていた。
課題の出来が他人より良いのが嬉しくて、それが自らのアイデンティティであるかのように錯覚していた。
でもそれは、今から思い返せば「なりたい自分」なのか?
私が惹かれる人は、男性女性を問わず、
・優しくて、人を傷つけない振る舞いや言葉遣いができる
・趣味に一生懸命
・他人と比べない、他人を気にしない
・自立している
というところが共通点。
つまり、誰かと一緒にいたいなと思う時に、「勉強ができるか?」「スポーツができるか?」「仕事ができるか?」なんて全く気にしたことがないくせに、自分はそういう技能の面ばかり追い求めて、他人を気にしまくっていたのだ!しかも自立も全くしていない!
ということに気づいて恐ろしくなってしまった。どんどんどんどんなりたい自分から遠ざかっていってむしろちょっと面白いくらい違う感じになっていた。
人生意外とあっという間に過ぎていくのに、他人に承認されるか賞賛されるかなんて気にしていたら何回あっても足りないや。
ちゃんと「私は私が一番好きです!!!」って言えるような生き方していきたいな、そう気づかせてくれたテストありがとう。
あわよくば受かってますように。