細菌学実習〜出せって言われてすぐ出せるほどヤワじゃねえんだ〜
新年早々、細菌学実習のレポートに励んでいる。
「レポートの優先順位低くしちゃった〜♡」と言いながら、実は真面目に早めのうちから準備する私、まさに出来るオンナ。
2017年、勝利しか見えない。
さて、楽しかった細菌学実習ですが、非常に苦い(汚い?)思い出があるので、今日は恥ずかしがらずに紹介しちゃいます。
ご飯中に読んでるそこのアナタは、そっとブラウザを閉じてね。
忠告はしたよ。さぁ、行くぞ〜〜〜!
それは、細菌学実習1日目の終わりのことだった。
疲れた私たちに配られた、1本の綿棒と2枚の培地。
あたしンちのお母さん似(ハリセンボン春菜、スティーブン・スピルバーグ、角野卓造など諸説あり)の技官さんが、躊躇もなく言い放った。
「各自の腸内細菌を培養します。」
カクジノチョウナイサイキン?
「割りばしを使い、自分の便を各培地の一部に塗りつけ、綿棒で塗り広げてください」
Ben???
「締め切りは明日とします。」
つまり、彼女はこう言いたいのだ。
「明日までにう○ち持ってこいや。」
今まで生きてきた中で、こんな理不尽な要求に出会ったことがあるだろうか。
便秘症の私にとって、その要求は「明日までに100万用意しろや。」と同等であった。
あたしンちのお母さん似(ハリセンボン春菜、スティーブン・スピルバーグ、角野卓造など諸説あり)の技官さんは、きっとヤクザか何かなのだろう。
「こんなんやってられっかよ!」
思春期真っ盛りで多感な私は、SS寒天培地を床に投げつけ…はせず、とりあえずお家に持って帰り、その存在を忘れて深い眠りについた。
次の日。朝目が覚めて真っ先に目に入ったのは、2枚の培地であった。
「うんち忘れてた〜〜〜〜〜〜!」
このことを夜のうちに思い出していれば、大量ストックしてあるコーラックを3錠ほど飲んでいれば、今頃私の腸内細菌は通勤快速で外界まで来れたはずなのに…
下剤の力を借りなければ、私の小腸など鈍行列車のよう。まるで、いつまでたっても大宮駅に着かない京浜東北線。
トイレに座ってみるもウンともすんとも言わない。そりゃそうだ。みんながみんな出せって言われてすぐに出せたら、大正製薬はとっくの昔に潰れているのだ。
とりあえず諦めて、何も塗り広げられていやしない培地を学校に持っていくも、根が真面目な私はうんちが気になってしょうがない。そのうち、
「培地忘れで実習評価が"×"になっちゃったらどうしよ〜〜〜」
なんて悩み出してしまう始末。
親友に相談したところ、
「直腸に綿棒突っ込んじゃいなよ〜!」
と、ロックすぎる回答。
さすがに無理よ〜〜〜!
そんな私がとった行動、それは…
丸善にて600mlの牛乳と1パックの飲むヨーグルトを購入。一気に飲む。
何を隠そう、日本人のほとんどが乳糖不耐性である。
乳糖不耐症とは…母乳が唯一の栄養源である乳児期を過ぎると、牛乳に多く含まれるラクトース(乳糖)を分解するための酵素ラクダーゼを発現する遺伝子が不活化する疾患。牛乳を飲むと、腹痛や下痢に見舞われる。
私もこの乳糖不耐症であることに賭け、大量の乳製品を授業中であるにもかかわらず摂取してみました♡
結果は…
出なかった。何も。ガスさえも。
どうやら私は乳糖不耐症じゃないみたいバブ〜〜〜
諦めた私は、培地に申し訳程度に皮膚の常在菌を塗りつけて実習室へと向かった。
「ゆーて皆持ってきてないっしょwwww」
甘かった。
私以外の全員の手に培地が光っていた。
さすが医学生、というべきなのだろうか。
いや、やっぱり私は世の中の便秘に悩む女性の大便…代弁者でありたい。
1日で出ない人だっている。もっと期間が必要だったはずだよ。
先生たちがそれを理解するその時まで、私は流れに逆らい続けるよ。
ちなみに次の日も、次の次の日も、n日後も、ついに彼からの音沙汰はありませんでした
私が食べたものはどこに運ばれるのか、誰か教えてくださいお願いします
コーラック飲んで寝ようかね