推しとの距離感が難しいのですが。
推し。それは人の生きる意味。
まず、推しがいるだけで、朝の目覚めが違う。
「神様、お父さん、お母さん、時間的空間的に推しと共に存在できる世界線に産み落としてくれてありがとう。」
そんな気持ちでカーテンを開け、陽の光を浴びるのだ。
そして、1日の終わりにも、もう一度感謝を噛み締める。
「推しよ。きょう一日を乗り切れたのも、あなたのおかげです。アーメン。」
同じことの繰り返しのつまらない毎日でも、推しとの妄想が彩を与えてくれる。
しかし、どんなにめくるめく妄想を繰り広げたとて、推しは恋人とは全く似て非なるものだ、ということを全オタクが理解しなければならないことは周知の事実である。
推しは、あくまで推し。
感謝や崇拝の気持ちこそあれ、依存、ましてや見返りの気持ちなど求めてしまっては、ただのストーカーである。
そんな戒めを常に心に抱いていた私だったのに。なのに。
…好きになっちゃったー!!!!!
オタク大失敗。
こんな取り返しのつかない気持ち、どうしたらいいのやら。
敗因はただひとつ。推しと近距離接触をしてしまったことにある。
だって、目合わせて喋ってくださったりだとか、ストロング激カワドヤ顔のとき顔近づけてくださったりだとか、ふとした瞬間の上目遣いとか。笑顔も困り顔もちょっと眠そうな顔も。
どこぞの乙女ゲームでお会いしましたか…?
というほどの、「え?これ夢?一生覚めんといて???」な萌えof萌え行動が同時多発テロしちゃって、オタク爆死不可避ーーー!!!
ということで軽率に好きになっちまったのですが、もう辞めたい。辞めちまいたい。
変なアピールして嫌われるくらいなら、一生オタクしてたかったもん。
でも、たった一度でもあんなゼロ距離でドキドキさせられたら、またドキドキしたくなっちゃうのが人間ってもので、もう戻れないんだよね。うう。さながらヤク中である。
もうこうなったらがんばるしかない。
もっと可愛くなりたいし料理上手になりたいし面白い話も提供したい。
すっごくがんばってそれでダメでも、気持ちは続いちゃうと思うから、その次もっとがんばりにがんばる。
諦めたらだめだよ。
思い立ったらなんとやらということで、さっそく明日早起きしてジムに行くと決意。
行けたら…だれかほめてね……